伊勢湾台風物語
人間と自然。永遠のテーマに迫る
愛と感動のドキュメンタリードラマ
かいせつ
■一九五九年九月二十六日は、あの台風史上末曽有の被害をもたらした伊勢湾台風三十周年に当る。その三十周年を記念して、この映画は、台風で犠牲になられた五千名余の方々への鎮魂歌 として、 また再びあの惨劇を繰り返さないために、日頃からの防災への備えを喚起する一助になればと願い、関係者の大きな協力によって製作された。
■台風シーンの再現など映画化が困難な題材であるだけに、アニメーション映画により当時の臨場感を再現する方法を選んだ。アニメ制作を担当するのは、永い伝統を誇る虫プロダクション。
■脚本・監督の神山征二郎は、「ふるさと」や大ヒットした「八チ公物語」の監督として知られている。アニメ映画の演出は初めてである。
あらすじ
■運命の日一九五九年(昭和三十四年)九月二十六日は、土曜日だった。
名古屋市南部に住む津島ひかり(十二歳)と、近所に住むクラスメイトの西沢利夫(十二歳)は、今日も元気に登校した。
■明日の日曜は、小学校の運動会の予定だった。陸上の得意なひかりにとっては、楽しみな運動会。だが朝刊の記事は、台風十五号が本土に接近していることを報じていて心配だった。
■案の定、明日の運動会は中止と決まった。がっかりしたひかりは、愛犬のブチを連れて堤防を走った。ブチは、六年前に捨てられていた仔犬を拾って、ひかりが育てたのだ。このブチが、のちに濁流の中からひかりを救ったのである。台風の影響で、風は強くなっていた。
■利夫の父・竜一は、気象台に勤めている。大型の十五号台風の接近で職場は緊張していた。もし紀伊半島に上陸すれば、時間的に伊勢湾の満潮時と重なり高潮を誘発して、大変な惨事になりかねない。竜一は、自宅に電話を入れ、長男の利夫には台風に備えて家を守るよう指示した。
■ラジオの台風予報は、刻々と大型台風の接近を報じた。それを裏付けるかのように、暴風雨の不気昧な音が家屋を叩きつづける。
■遂に台風十五号は紀伊半島潮岬に上陸し、東海地方直撃が確実となった――。
作品情報
■製作年/1989年
■上映時間/85分
■上映素材/DVD
■監督・脚本/神山征二郎
■製作/瀬戸義昭・山田昭男・伊藤叡
■企画/加藤潤一
■製作/有限会社スペース映像/未来工業株式会社//虫プロダクション株式会社
自主上映会のご案内
■上映料金について
① 100名以上~250名まで:5万円(税別)
② 250名以上の場合は、別途ご相談ください
③ 50名~100名未満まで:3万円(税別)
④ 50名以下の小規模上映会は、別途お問合せください
※ 1日2回までの上映料金です。3回上映の場合は別途ご相談下さい
※ この料金は非営利(自主)上映の料金となっております。営利上映(劇場上映)をご希望の方はご相談ください
■上映素材
DVDもしくはブルーレイ
■試写について
試写は、上映会を企画している方に限らせて頂きます。試写をご希望の場合、試写用DVDを貸し出します
※上映会のプランとごいっしょに、ご相談ください
■上映、試写のお申し込み方法
・上映日や試写日が決まりましたら、上映の申し込みフォームから、ご連絡下さい
・こちらからメールでご連絡いたしますので、申込書(Word / PDF)にご記入の上、メールに添付して送付してください。
・ご希望の上映日、試写日にあわせ上映素材を送ります。